連休は内田樹『私家版・ユダヤ文化論』と亀山郁夫ドストエフスキー 謎とちから』を読了。
30歳になる前、レヴィナスブランショバフチンを読みふけった時期があって、濃い読書体験だった。
30歳をすぎ40歳をすぎると、この手の本は読まなくなった、読めなくなった。
亀山訳の『カラマーゾフの兄弟』、書店で手に取り立ち読みして、なんだかこの訳は違うなあ、これは読まなくてもいいや、と思った。
40代、50代でドストエフスキーを再読することがあるとしても、私が手にするのは亀山訳ではないだろう。
団塊世代の学者が書いた文章には、ところどころ矮小な感じがあって、それが台無しにしている。