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『初めてのアジャイル開発』
全体の4割くらい読み終わったところ。
アジャイルというのがずいぶん前から流行してて、でも反復型開発ってむかしからあったじゃんと思っていて、で、アジャイルって何が新しいの?ということで本書を借りてきた。
十年前に知人が『談』みたいにインタビュー数本で構成された冊子を作った。その冊子のタイトルが「情報技術と未来組織」だったのだが、アジャイルについて考えているうちに、ふと、このタイトルを思い出した。
当時はまだITという言葉もなかった時代で、技術幻想や組織幻想というのはいつの時代にもあるわけなのだが、情報技術がおおよそ一巡して、技術幻想から覚めつつある時代が今だとすると、次は組織論のブームが来そうな予感がしている。
ただ、組織論とか言うと、そこでのテーマは会社だったりNPOとかNGOとかだったりするのだが、アジャイルでテーマになっているのは、もっと小さな規模の、チームとかユニットにおいて、どんなやり方で仕事を進めればいいか、ということではあるだろう。
アジャイルが、そもそもソフトウェア開発に固有で特殊なことなのか、それとも他の業界ではそんなの当たり前なのか、そのあたりもいまいちよくわからない。アジャイルって実はトヨタのかんばん方式だよね、という本(『リーンソフトウエア開発』)もあるわけだし。
まあ、アジャイルは実践してみないことには始まらない。
http://www.geocities.jp/interplay3d/Doc/Management/SoftwareProductionControl.htm