古本屋で陣野俊史ソニック・エティック』を買う。前半ブライアン・イーノについての言及があり、ちょっと読んでみるかと思った。まあ気まぐれ。十年前の本。
ヴァレリーの身体論で示されている身体の四つの位相?をベースに、ロックとロック以後のハウス、テクノのそれぞれの位相の見立て。
『ノー・ニューヨーク』って、たしか当時FMで聴いただけで、結局買わなかったなあ。一方、トーキングヘッズはデビュー盤から『リメイン・イン・ザ・ライト』まではフォローしていた。それほど好きというわけではなかったけれども、中野サンプラザでのコンサートにも行ったし、たしかバウスシアターだったと思うが、映画も観た。中野といえば、豊島公会堂でみたワークってバンドのクリス・カトラーのドラムは強烈だったなあ。手の動きが蛸みたいでした。
80年代前半といえば、五日市街道にナッティドレッドってレコード屋があって、いまは牛乳屋になっているけど、その店ではレゲエ、ダブ、ポストパンク系のレコードをたくさん買いまくった。そのほとんどは引越のときに中古レコード屋に売った。
いつ頃から、そのあたりのマイナーなレコードを買わなくなったかというと、サイキックTVの3枚目あたりが最後だったように思う。ポップグループのマーク・スチュアートのソロあたりだったかもしれない。
その後は、スクリティ・ポリティ、あとU2くらい。ソニック・ユース、ニルバーナ、あたりになるとフォローしてない。
80年代の終わり頃、吉祥寺のペンギンカフェがカフェだけになって、そのビルの3階だかにハウス、テクノ系レンタルCD屋があって、そこでいろいろ借りたりしたのだが、なんかすっかり時代に取り残された感じで、もういいや、わかんねえ、とフォローするのは諦めた。というか、70年代の中頃に聴いてたヴァージンレコードあたりのプログレとかに近い感じがして、そういえば、ゴングでギターやってたスティーブ・ヒレッジがシステム7ってのをやってて、あれれ、この人、いまこんな音やってるのかと。システム7ってマックのあれかと思い、昔のヒッピーがテクノヒッピーになったわけね、と納得。
というわけで、90年代以後のロックがどうなったのか、まったく知らないし、興味がなくなった。いいなと思ったのは、ビョークとプリンスとローリンヒルくらいか。あとはマイルスとか。去年、クラスター&イーノが聴きたくなり、これはCDを買ったけど、フライングリザードとかディスヒートあたりがどこかにあれば、気まぐれで買ってしまうかも。