IMAPとSASL

SMTPにはもともと投稿ユーザの認証はなかった。商用インターネットの普及ともない、受信するユーザを認証するPOPが導入された。POPの拡張としてIMAPが誕生した。IMAPでは利用可能な(複数の)認証メカニズムが提示される。サーバとクライアントのネゴシエーションを通して認証メカニズムが選択される。このあたりの手順がSASLとして形式化された。迷惑メールの氾濫が深刻化するともに、SMTPに投稿ユーザ認証が要請され、SASLがSMTP認証に応用されるに至る。以上、歴史的経緯。
SASLの実装のひとつであるCyrus SASLはIMAPサーバの構成要素。IMAPサーバの変遷: