美しいという形容
「美味」と書くことはあるが、「この味は美しい」とは言わない。味、香り、匂いについても同様。身体感覚における「快」に近いことに対しては適用しにくいようだ。まずは見えるもの、聴こえるものから。そこには身体感覚における階層、身分制度のようなものがある。
美しい文章、美しいコード、というのはある。しかし、直接に見えるものではなく、むしろ幾何学的な存在に近いようなもの、たとえば無限に伸びる直線とか、そういう構成されたものに対して形容可能なのだ。とすると、この構成するということと美は関係あるのだろうか。
それはともかく、快に近いことに対してぴったりする形容の語がないかなと思う。美しいセックスというのはあるのだろうか? セックスの感覚が食べることに近いとしたら。