2009-08-15 細胞周期の制御 「キャンベル生物学」の第2部まで読了。いよいよ遺伝学に。 ソンダクの「隠喩としての病」は、結核と癌という、それぞれ時代を代表するシンボルとしての病について、それがどのような社会、文化的イデオロギーのシンボルとして機能しているのかを読解する試みだった。 結核、癌、そしてエイズ。結核は感染であり外部に原因が求められるのに対して、癌はむしろ内部の機能がうまく働かなくなることに原因がある。エイズになると、感染であるのだが、それが内部の免疫の仕組みの一部を組み替えてしまうことで、自己と非自己を誤認識させてしまう。 新型インフルエンザになると、結核以前のペストの時代にまた回帰した感じだ。