二転、三転したものの、ともかく派遣先が決まる。
橋爪の本を読みながら、あらためて「権力」って概念は難しいやねえと絶望的な気分になる。身体、行為、場面、状況、世界、といった概念でモデルをつくる抽象化の思考からは学べるところもあるのだが、そのモデル自体をこちらの実践に応用できそうかというと、難しい。ただし、たとえば身体と身体の間にメディアを置いたらどうなるのか、といったことを思いついたりはするのだが。まあ、コミュニケーションについて考えることと、コミュニケーションそのものを行うことは違うわけで、前者についてはある程度のところで見切ってしまえばもういいんじゃないかと思うのだが、なぜかそれについてくだくだ考えてしまうのは、一種の病なんだろうし、病であれば、自分で治すしかないなとも思う。
ともかく、いまは金が必要だということだけは確実で、それが最大プライオリティであって、そのためのアクションを起こして、とりあえずの結果も出た。それ以上のことを考えても、いま得るものは何もない。システムの中にいることは、わざわざ橋爪の本とか読まなくても自明なことなのだし、個々の権力がどういう場面や状況や条件で現われるかを抽象的に理解したところで、具体的な権力については個別に具体的に対処するしかない。
さて、風呂でも入るか。