丸一週間ぶりに派遣先で仕事。今日くらいは6時に帰るか、と思っているところへ携帯に電話。去年開発したシステムのちょっとした運用の思い違いで、先月分に計上すべきポイントが今月分になってしまったので、なんとか対応してくれないかとお願いされる。といって派遣先から対応するわけにもいかず、道草せずに自宅へ直帰。SQLで2〜3カ所のデータを変更した後、ポイント集計処理を再実行。約40分ほどで対応が完了。
思い違いは間違いは誰にでもあるもので、それを許容できるシステムにしたいと思いつつ、例外処理を組み込むと操作体系が複雑になったり例外処理の操作ミスもあったりするので、そこの境界線をどこで引くか、なかなか結論が出ないむずかしいところ。
食事の後、風呂で『Webセキュリティ、プライバシー&コマース(下)』を読む。
Webセキュリティ、プライバシー&コマース 下 第2版 システム管理者・コンテンツ提供者編
著者の一人、ガーフィンケルは、PGPの本とか、WIREDで暗号やセキュリティの記事を書いていた人で、本の山を整理していたらひょっこり出てきた。『Linuxサーバセキュリティ』を訳すときの参考文献として借りたままになっていた。
付録Aの「Vineyard.NETの教訓」が面白い。95年頃にマサチューセッツの小さな島にある古い家に引っ越したガーフィンケルが、ダイアルアップ方式のISPをビジネスとして立ち上げてから、軌道にのり千人以上の顧客を獲得するまでに成長するが、2000年のITバブル崩壊の影響を被るまでの話が物語風に書かれている。
そうそう、95年頃はベッコアメに代表されるような草の根プロバイダをひとつ自分もやってみようか、というノリがなんとなくあったよなあと、2000年までの5年間のあっという間の時代の流れを振り返りつつ、配線やモデムやサービス内容やセキュリティやバックオフィス業務の話はいま読んでも有益なのだけど、それ以上に、ビジネスをやる上での大事なことも成功・失敗の両方をバランスよく押さえてあって、この付録Aだけでも読んでみたら、と誰かに勧めたくなった。