昼過ぎ、吉祥寺のストーンで打ち合わせ。とりあえずアマゾンのセールスランクを記録しつつ、その先の大きな方向性というか構想というか、そのあたりについていろいろアイデア出し。

一昨日以来気になっていた鉄道関係の本を啓文堂書店で数冊購入。
『中央線誕生』
中央線誕生
Wikipediaでの記述を読んで、甲武鉄道の歴史について詳しく知りたいと思っていたので、なにかいい本ないかなと探していたら、ちょうどいい本を見つけた。
中央線が中野から立川まで東西に一直線になった歴史的背景が面白い。
それにしても近代における鉄道をめぐる政治と経済というのは、きわめて本質的な問題であって、国家と企業と住民のそれぞれの立場と関係というのは、いまもむかしも変わらないよなあと考えさせられる。
甲武鉄道が開通した当初は、実質的には日本鉄道の品川線(赤羽〜新宿〜品川)の支線という位置づけだったようだ。そもそも新宿以西って田圃や畑のド田舎だったわけで、なぜにそんな土地に鉄道を引こうなんて話が出てきたのかというと、生糸の生産・流通拠点としての八王子という存在が大きかったようだ。その一方で、羽村、青梅の石灰石というのも大きくて、どちらを優先するかというので創業者の間での対立があったり、私鉄といっても、国からの許可やら工事をはじめとする技術や経営について、かなり国のコントロールがあったのだな、とか、本来なら鉄道の基幹というのは国がやるべきというのが建前だったのだけど、西南戦争とかで国の財政が大赤字だったので、民間にやらせたわけだな、とか、とはいえ、工事をはじめとして莫大な金が必要なわけだけど、それはどうやって資本調達したのかな、といったこともかなり詳しく書かれている。